徳川家の菩提寺・寛永寺の本堂「根本中堂」

徳川家の菩提寺でもある東叡山寛永寺の本堂「根本中堂」です。天台宗別格大本山でもあります。寛永寺の創立は1625年ですが、根本中堂は1698年の建立です。
寛永寺のご本尊は薬師如来(薬師瑠璃光如来)、「根本中堂」の後にある「瑠璃殿」の勅額は東山天皇によるものです。

琳派で有名な尾形光琳の弟、尾形乾山の墓もあります。尾形光琳の作品は、寛永寺から徒歩5分ほどの東京国立博物館の常設展で見られることもあります。

ちなみに、「東叡山」は、京都御所の鬼門(北東)を守る比叡山のように、江戸城の鬼門を守る“関東の比叡山”という意味が込められています。確かに、上野公園は江戸城(皇居)の北東に位置しています。

上野公園にある清水観音堂や不忍池弁天堂も寛永寺のお堂の1つです。その昔は、上野公園の全域が寛永寺の旧境内の敷地に含まれていました。

1868年の上野戦争で寛永寺の伽羅のほとんどが焼失した後、1873年に敷地が公園に指定され、1924年に「上野恩賜公園」という名称になりました。

「東叡山」寛永寺山門の石碑


【場所】谷根千散歩マップ (10) 旧吉田屋酒店から徒歩5分くらい

【所在地】東京都台東区上野桜木1-14-11 [地図]

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