谷根千散歩の定番のスタート地点は日暮里です。他の駅から始めても楽しめますが、日暮里スタートなら、夕やけだんだんや谷中銀座、かき氷の「ひみつ堂」、指人形の「笑吉」など、定番スポットを効率的に巡れます。ビギナーにもおすすめのコースです。地図のルートを歩いて行くと2~3時間くらいです。

この地図はPDFです。スマホで見たり印刷したり、自由にご活用ください。お店の情報などが古い部分はご容赦ください。
以下、日暮里発の散歩コースでたどり着く定番スポットを紹介します。参考にしてください。
目次
谷根千散歩の出発点は日暮里駅
どこからでも谷根千散歩は始められますが、定番のスタート地点はJR日暮里駅です。

谷根千散歩の出発点のJR日暮里駅(北改札口)
日暮里駅には北と南の改札口があります。どちらに出ても問題ありませんが、谷根千散歩の定番スポットを効率的に巡るなら北改札口です。南改札口は谷中霊園の方に出てしまいます。それでも楽しく散歩できますが、谷根千散歩は日暮里駅の北改札口から始めた方が無難です。
散歩のスタートは御殿坂へ
日暮里駅の北改札口を出て左に進んで御殿坂という坂を上ります。春は桜が見事です。写真を撮っている方も多いです。ここで写真を撮るのは邪魔だなと思った方は、少し坂を上ってみましょう。撮影スポットのお寺「本行寺」(月見寺)が見えてきます。

月見寺「本行寺」
この本行寺はその昔、「月見寺」とよばれるほど眺望が良く、小林一茶も「青い田の、露をさかなや、ひとり酒」の俳句を残しているそうです。
桜と山門のコントラストが撮影スポットです。春だけでなく一年中、撮影は楽しめますよ。
【参考】本行寺
御殿坂の途中に有名チョコレート専門店が
御殿坂を上る途中、セブンイレブンを左折すると、有名なチョコレート専門店「ショコラティエ イナムラ ショウゾウ」がひっそりと建っています。

チョコレート専門店「ショコラティエ イナムラ ショウゾウ」
ここに建てるか、という立地ですが、それだけ自信があるのだと思います。実際、いつも満席です。たまに空いているので運が良ければ座れると思います。日暮里駅から散歩を始めてすぐですが、休憩するならどうぞ。
【 チョコレート専門店 】 ショコラティエ イナムラ ショウゾウ
御殿坂を上りきると上野戦争の痕跡が
御殿坂を上りきると十字路が見えてきます。左右どちらに行っても楽しく散歩できますが、谷根千散歩の定番スポットを巡るには直進です。ちなみに、朝倉彫塑館がお目当ての方は左折です。
台東区立朝倉彫塑館|ASAKURA Museum of Sculpture, Taito

山門に弾痕が残る経王寺
十字路の右手にある経王寺は山門に残る弾痕が撮影ポイントです。これは旧幕府軍と新政府軍によって勃発した上野戦争の痕跡です。
谷根千散歩の定番スポット「夕やけだんだん」
十字路を直進すると少しずつ下っていきます。まさに台東区「谷中」の住所が示す通りの地形です。そして、この下り坂を活かした谷根千散歩の定番スポット「夕やけだんだん」が現れます。

谷根千散歩の定番スポット「夕やけだんだん」
夕日がきれいに見える階段というのがウリらしいですが、地元民にとっては「ロケの多い階段」という印象しかありません。それくらい街ブラ番組のロケをやっています。つい最近もフジテレビと日テレのロケに遭遇しました。誰が出ていたのかは、わかりませんが。
夕やけだんだんの見どころは「猫」
夕やけだんだんが人気なのは夕日がきれいというより猫の集合スポットだからでしょう。ここに集まる猫は近づいても逃げないので、散歩中の方々もふれあいを楽しんでいます。こんな感じです。みなさんは、もっと良い写真を撮ってみてください。

夕やけだんだんの猫
谷中は「猫町」と言われているらしいですが、この夕やけだんだんの人気も大きいかもしれません。といっても、ショーじゃないので一日中出てくるわけではなく、やはり暑いときは出てきません。涼しい午前中とか、夕方が狙い目です。涼しい季節は一日中いることもありますが。
夕やけだんだんを直進すると散歩の本丸「谷中銀座」
夕やけだんだんを直進すると谷根千散歩の本丸「谷中銀座」が始まります。ちなみに、かき氷で有名な「ひみつ堂」がお目当ての方は谷中銀座の手前を左折です。ご注意ください。
谷中銀座で立ち寄る店のチョイスは、みなさんのセンスにお任せします。定番が肉のすずきのメンチカツです。街ブラ番組ではほぼ必ず立ち寄っています。立ち寄り率は7割くらいじゃないでしょうか。
1つ230円だったかな。高いですよね、普通に考えれば。メンチカツ1つで230円って、どんな値段なんだ、と思うかもしれませんが、松阪牛を使ったメンチカツってことで、確かに1つ230円という値段にふさわしい味がします。このご時世、値上げしたり値下げするかもしれないので、値段はみなさんでご確認ください。
あと、いろいろな食べ物系の店があるので、みなさんのセンスで寄り道していけば良いと思いますが、地元民の私が行くのはお茶屋さんですね。
よくある商店街のお茶屋さんって、アレじゃないですか。表現しづらいですが、スーパーで買った方が良いみたいな。でも、この谷中銀座の「お茶の金吉園」(かねきちえん)は、お茶のラインナップも豊富で、器のラインナップも豊富で、お茶が好きならぜひ立ち寄った方が良いですよ。部屋のオブジェにもなる器や手ぬぐいがゲットできますよ。
谷中銀座の終点で左折して「よみせ通り商店街」へ
そんな感じでしばらく歩くと谷中銀座は終了、左右に伸びる「よみせ通り商店街」に突き当たります。右に曲がれば西日暮里方面、「がようし」というケーキ屋さんが定番です。左に曲がれば千駄木方面、おそらくこちらに進んだ方がいろいろな店に立ち寄ることがでるでしょう。
まずは、谷根千散歩のお土産の定番、アップルパイのマミーズ・アン・スリール谷中店が目に付くでしょう。季節によって5種類のりんご(ふじ・つがる・千秋・信濃スイート・紅玉)を使い分けるこだわりの本格派アップルパイが人気です。手作りですよ。
mammies an sourire(マミーズ・アン・スリール)
長いよみせ通り商店街を歩いて行くと左右にお店が点在しているので好きな店にお立ち寄りください。
超そっくりでビックリ!指人形「笑吉」
よみせ通り商店街の終点の目印は「笑吉」です。3人以上集まれば指人形パフォーマンスを見ることができます。似顔絵も描いてくれまよ。また、オーダーメイドの指人形を作ってもらえますが、これがそっくりでビックリ!お店にも置いてあるのでビックリしてみてください。詳しくは、以下のページをご覧ください。
「三崎坂」を上って日暮里方面に
指人形「笑吉」を通り過ぎると「三崎坂」(さんさきざか)という大通りに出ます。右に進むと千駄木駅、左に坂を上っていくと日暮里駅や上野駅の方に歩くことができます。

散歩に便利な台東区の巡回バス「めぐりん」
このあたりで歩き疲れたときは台東区の循環バス「めぐりん」が便利です。このあたりを循環していて100円で乗車できます。上野駅方面にも行けますし、浅草まで行くこともできます。
谷中霊園経由で日暮里駅へ
三崎坂を上りきってそろそろ散歩を締めたいときは、左に進むと谷中霊園経由で日暮里駅に出ることができます。谷中霊園には有名人が眠っているので、失礼のない範囲でお墓探しをしてみてもよいでしょう。
また、霊園の中には幸田露伴「五重塔」の跡が残っています。ご存じのように燃えてしまったので五重塔はありませんが。
上野公園経由で上野駅へ
三崎坂を上りきって右に進むと上野公園経由で上野駅に出ることができます。
この通りも見逃せないスポットが満載です。

レトロカフェ「カヤバ珈琲」
レトロ喫茶「カヤバ珈琲」が定番です。大正建築を維持してNPOの支援を借りて改修しながら営業されています。

旧吉田屋酒店
カヤバ珈琲の向かいにも歴史的な建物があります。江戸時代から酒屋を営んできた「吉田屋」の建物や酒屋の様子が保存されています。
上野公園を経由して歩いて行くと上野駅に到着です。時間と体力に余裕がある方は、こちらに向けて歩いてみてもよいと思います。
まとめ
こんな感じで、日暮里駅発日暮里駅着、または上野駅着の散歩コースを簡単に紹介しました。ここで紹介しなかった面白スポットも多くあるので、散歩中に気になったら立ち寄ってみてください。
少し古いですが、谷根千散歩マップもご活用ください。